こんにちは、ネクストです。今銀行さん、大変らしいですよ。
住宅ローンには、一般的に住宅ローンと諸費用ローンがありまして、
住宅ローン・・・物件価格100%まで
諸費用ローン・・・物件価格を超えた諸費用を借りるためのローン
と分かれております。
今でも三井住友銀行やりそな銀行がこの形式で、
住宅ローンの金利と諸費用ローンの金利が2%以上違ったりするので、
物件価格を超えてローンを組もうとすると、支払額が一気に上がったりします。
「諸費用分くらい自分で用意をしておけよ(銀行サイドの心の叫び)」
まあ上から目線で言われても、私も困ってしまいますし、実際には諸費用分まで借りられる方が多くいらっしゃいますので、どうにかしたいわけですよ。
しかしながら、中には諸費用分まで住宅ローンとして面倒を見てくれるところがありまして、
主なところだと、
・三菱東京UFJ銀行
→ただし、会社の内容が相当良くないと諸費用分まで貸してくれないと思います。
・みずほ銀行
・千葉銀行
あたりでしょうか?
ところが、みずほ銀行さんが今月から、諸費用分を借りようとすると金利優遇幅が小さくなってしまったのです。
例えば
借入金額が物件価格までなら金利優遇-1.5%のところが、
超えた瞬間に(物件価格分も含めて)-1.2%になる。
とまあこんな感じになっているわけです。
借りられること自体はありがたいのですが、
このとても損した気分というか、足元見られている感じは差別されて嫌じゃないですか、正直な話。
となると千葉銀行さんあたりが諸費用分も借りる場合には条件が良くなってしまうのですが、最近システムを変えたという噂もチラホラありますし、極論ですけどここ数年の金利競争で、
「住宅ローンは儲からないし、リスクも高いみたいだけどどうなのかね!(銀行のお偉いさんの本音?)住宅市場も人口が減ったらどうなるかわからないし・・・」
ということもあるのかないのか、ローンセンターを幾つか閉鎖してますし、研修と称して配置していた多くのスタッフも大異動で支店に配置され、補充されなかったりと、なにやら怪しげな動きが出てきております。
とはいえ、昨年あたりから案件の数としてはみずほさんが一人勝ちの感じでしたが、しばらくは千葉銀行さんメインになるのかも知れませんね。
そして家を購入されようとご検討いただいているみなさまにおかれましては、今後の住宅ローンをめぐる環境についても注意を払う必要がありそうです。
しばらくは、優遇金利の縮小や、諸費用分のローンの扱いの変化、そして審査基準の見直し(特に勤続年数や会社の状況については厳しくなるのでは無いかと思われます)があるかも知れないですし、近年の不況や震災におけるダメージ等により、今までの雇用制度も様変わりしてしまいました。
それは銀行ローンの審査方法の見直しにもつながる可能性を孕んでいて、今までのような年収や会社の内容等を主に見てきた個人の支払い能力重視のあり方から、欧米のような担保評価を基準にした審査に切り替わるのか等、気になることが最近沢山あるわけです。
ただ先の件については、日本特有の新築神話が崩れて、中古物件がメインの市場になるのかどうか、という長期的な展望も見ていかなければならないので、一概には言えませんけどね。
一方フラット35Sについても、年末を待たずに夏過ぎあたりに終了の動きがあるというのは一致した意見で、市場が下落すると待っている方にとっては仮に価格が下がったとしても、金利による支払額の差やそれまで払い続ける家賃等の支払いも含めて考えると、必ずしも得とは言えない状況もあるかも知れません。
買える時が買い時!
なんて言いますけど、単純な価格の比較だけでなく、リアルにローンが借りられるかどうか、実際に支払う金額なども含めると、損は無いような気もしますけどね・・・